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「感染症を知る事」が一番の感染予防

1.感染症とは

 感染症とは、細菌やウイルスが人に感染し、体内で増殖して生じる病気です。インフルエンザ、SARSやHIV、結核なども感染症に該当します。

2.細菌とウイルス

(1) 細菌

 単独で細胞分裂を繰り返し増殖します。細菌による感染症には、抗生物質が有効です。

(2) ウイルス

 単独では増殖する能力がなく、他の生物の細胞に寄生し、宿主の細胞に自身を複製させます。人体に影響を与えずウイルスのみに効果を示すワクチンの開発は困難で、いまだにわずかしかありません。



3.4つの感染の経路

(1) 飛沫感染

咳、くしゃみ、会話などからの飛沫を吸い込むことによって感染します。くしゃみによる飛沫の範囲は最大2mといわれています。

(2) 空気感染

 飛沫した水分が蒸発し、空気中に浮遊した病原体を吸い込むことによって感染します。空気中の病原体は、長時間浮遊し長距離の移動をする為、感染者から十分な距離を取っていても感染リスクがあります。

(3) 接触感染

 皮膚や粘膜の直接的な接触や、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ等を介して接触で病原体が付着することによって感染します。インフルエンザ、感染性胃腸炎、プール熱 等が接触感染による感染症として挙げられます。

(4) 媒介感染

 汚染された水、食品、蚊 等が病原体を媒介することによって感染します。蚊が媒介するデング熱・マラリア、水が媒介するコレラ・水疱瘡などが媒介感染による感染症として挙げられます。

4.感染症予防

(1) 三密を避ける

 ・密閉 → 定期的な換気を行う

 ・密集 → 人が集まる機会を減らす

 ・密接 → ソーシャルディスタンスを保つ

(2) 必ずマスクを着用する

(3) 手洗い、アルコール消毒を徹底する

(4) 日々の検温を継続する

(5) 自覚症状があれば、迷わず報告する