おすすめスポット「藤子・F・不二雄ミュージアム」
大学生の頃、横浜旅行の帰りに藤子・F・不二雄ミュージアムに寄りました。
その時は、友達について行っただけでしたが、結果的に私自身が藤子・F・不二雄先生のファンになりました。
このミュージアム、決して「ドラえもんミュージアム」ではないところが面白いです。
展示物から、藤子・F・不二雄先生という一人の漫画家の考え方や生き方、伝えたかった想いが伝わってきます。
「SF」(サイエンスフィクション=空想科学)という壮大な題材を、ドラえもんやコロ助というポップなフィルターを通す事で、子供たちにとって身近な存在にした技術は感動すら覚えます。
本当に偉大な先生です。
また、「SF」を「サイエンスフィクション」ではなく、「少し不思議」(S=少し、F=不思議)と表現したワードセンスも天才だと思います。
先生の作品があるからこそ、現代の我々はロボットや宇宙を身近に感じていると言っても過言ではないでしょう。
危険が危ないは「重言」という正しい表現
先生への想いが重く、熱くなりすぎました。無理やり本題に移ります。
ミュージアムから帰った後、先生の作品をたくさん読みました。
なかでも心躍る作品が「大長編ドラえもん」シリーズです。
先生が映画の原作として描かれた作品ですね。
一時期、大長編ドラえもんを本で読み、同じ作品の映画を見る事が私の趣味であり生き甲斐でした。
そんな、ドラえもん映画のある作品にて、ドラえもんがこんなセリフを言います。
「危険が危ない!!」
…これは正しい日本語なのでしょうか?
正直、聞いた瞬間は(藤子・F・不二雄先生だって人間だもの。日本語を間違える事くらいあるさ…)と思いました。
しかし、流石は大先生、これは「重言」という物事を強調して伝える正しい表現だそうです。
「歌を歌う」や「頭痛が痛い」など、意味を確実に伝える為、あえて同じ言葉を重ねて使う事があります。
さすが未来から来た高性能ロボット、言葉の表現もテクニカルです。
長編漫画や映画だけでなく、短編集も面白い話ばかりですので、ご興味のある方は是非とも読んでみてください。
コメントをお書きください