数年前、空き家になっている父親の実家に、アライグマが住み着いていると近所の方から連絡がありました。
すぐに家族で見に行ったのですが、足跡等の形跡はあるものの姿が見つけられず、行政を通じて業者に捕獲を依頼しました。
捕獲作戦の当日、業者から父親に一本の電話。
「アライグマを発見しましたが、準備をしていた檻に入らない程の巨体の為、後日出直します。」との事…
正直、アライグマの事を侮っていました。
もし、家族で見に行った日に遭遇していたら、無事ではなかったかもしれません。
よく考えたら、熊ですもんね…
アニメのアライグマのように可愛いペットではないようです。
ご近所の方も怖かった事でしょう…本当に申し訳ございません。
アライグマには罪はありませんが、後日業者が野犬用の檻を用意し、無事捕獲に成功したと連絡がありました。
世界を脅かす日本発の危険外来種ワカメ
さて、日本においてアライグマは危険外来種ですが、逆に日本の生物が海外で危険外来種と呼ばれているケースもあります。
意外な事に、私達がよく口にするワカメ、世界の海の生態系を脅かすとして危険外来種として恐れられています。
元々、ワカメはアジア周辺にしか生息していませんでしたが、タンカーによって世界の海へ生息地を広げててしまいました。
というのも、タンカーは積んでいる石油を下ろす際、急激に軽くなりバランスが崩れるのを防ぐ為、海水を汲み上げます。
日本近郊でワカメが入った海水を汲み上げ、他国の海まで運ばれた結果、世界中の海でワカメが移動する事になりました。
そして、ワカメの繁殖力は非常に高く、どんな環境でも耐える強さがある為、海がワカメまみれとなり生態系を破壊しています。
また、ワカメを食べるのは、日本・朝鮮・中国だけであり、他国の方はワカメを分解する酵素を持っておらず、食べると消化不全となるそうです。
増え続けるし、食べる事もできない。なんとも恐ろしい海藻です…
私たち日本人にとって美味しい食材であるワカメも、外国の方からすると厄介でしかない存在ですね。
ブラックバスやアライグマ、我々日本人にとって脅威となる外来種もいますが、彼等も望んで日本に来たわけではありません。
生態系を守る事は大切ですが、同じ地球に住む仲間として在来も外来も共存できるのが、理想の世界だと感じます。
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