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「脂質異常症」は動脈硬化を引き起こし、重大な病気の原因になる

1.脂質異常症

 健康診断の各項目の中で、要検査や要治療と診断される方が多いのが「脂質」です。血液中の脂質が基準値から外れた状態を、脂質異常症と呼びます。脂質異常には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪 等の血中濃度の異常があります。これらはいずれも、動脈硬化と関連しています

2.動脈硬化

 動脈硬化とは、動脈の壁が厚く・硬くなることです。動脈硬化の原因は様々な要素が考えられますが、LDLコレステロールの値が高いと動脈硬化を起こしやすい事が知られています。

 また、血管は目に見えない為、動脈硬化は放置されることが多くあります。その結果、気がつかない間に血液の通り道が狭くなり、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こし、命に危険を及ぼす事さえあります。



3.脂質異常症の予防

 (1) 適正な体重の維持

 「身長(m)×身長(m)×22」が適正な体重(kg)の目安です。体重を減らす為には、エネルギー摂取(食事)と消費(運動)のバランス改善が必要です。

 

〈 Ex.身長170cmの適性体重 〉

 1.7m × 1.7m × 22 = 63.58?

 

(2) 健康的な食生活

 脂質を多く含む食べ物を避け、食物繊維を多く接種することで、脂質異常症の予防ができます。食生活の改善は長続きすることが肝要なので、美味しく食べられる工夫もしましょう。

 

〈 資質を多く含む食べ物 〉

・肉類 ・卵類 ・肉臓類 ・ラード ・バター ・マーガリン ・菓子類